漆工 綿引千絵の奮闘記
 
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2月散歩 パート2
今日は、目玉の写真、先に出しちゃおう。

今月はちょっとした遠出散歩もしたので、初めての寺や神社にいくつも遭った。
狛犬にもいろいろ出会った。

じゃーん!感動の狛犬さん。
 
この素敵な笑顔!とても“いい人”に会っていると錯覚するほどでした。
狛犬がこんな豊かな表情でいいのか!
かわいい系狛犬ですね。

足が太い感じ、全体にまるい感じは、生後3か月くらいのムクムクな子犬っぽくもあり、なお可愛かった。
くやしいのは、この神社、うちの氏神様である氷川神社から分祀されたお社だったこと。
うちのほうのは狛犬はいないし、本殿もお稲荷さんも元祖のほうがショボい。
こっちは立派で、古いものが残っていて、いい神社だなぁと感じる境内でした。

武蔵国の一の宮が氷川神社(さいたま市、大宮)だけあって、この辺は氷川神社が多い。「〜の氷川さま」と呼び分けるほど、徒歩圏内でも5個以上ある。


これも我が氏神様ではない、別の氷川神社。
いや、氷川神社から撮った隣の寺。の護摩堂。
それなりに歴史ある寺だから残ってくれているだけでいいのだけど、漆をやってる人間としては、このペンキの朱塗りがイタイなぁ。とってもテカテカしているんだもの。
郊外の雑貨屋さんが白壁とペンキ塗りの赤い柱の一軒家だったら、素敵そう♪と入りたくなるかもしれないけれど。


氷川神社では枝垂れ梅が咲き始めていた。一輪だけ西日を浴びて。


川原で、一面枯れ草の中から、赤い実がぽちぽちぽちと目に入った。
ファッション的言い回しだと、薄茶やベージュの地色にマッチして、いい挿し色になっています、といったところか。


ある家の前に、いまどき珍しいストーブが。
この椅子に座るのは、着古したジャンパーかナイロンヤッケを着たおじいさんであってほしい、と勝手な願望を抱いてしまう。
猫が、実は3匹写っています。猫も撮っていたら、結局最後は10匹くらい出てきました。1匹がお母さん、残りは全部兄弟、だそうです。おうちの方が教えてくれた。


久しぶりに都会、池袋へ。
友人・知人が出展している「JCCクラフト見本市」を見に行った。
都会といっても駅前の喧騒は素通りし、静かな住宅街に入る。
路地みっけ。遠回りして路地をさまよおう。
まだ続く。
ほんとに細くて長ーいなぁ。

路地を抜けると、ちょうど朝日を浴びそうな道端で、枝垂れ梅がそろそろ咲きそうだった。
蕾は色がビビッドだ。


「見本市」の会場はフランク・ロイド・ライト設計の自由学園「明日館」。
でも失敗してマクロレンズを付けてきちゃった。目一杯離れても寄った画になってしまった。

館内を歩いても、そこここにF.ライトらしいモチーフが繰り返し出てくる。
電灯やホール、窓枠、椅子一つもよかったのだけど、人混みの狭い空間でマクロレンズは、やっぱりうまくいかなかった。


2駅先のクリニックには、なるべく自転車で行っている。
30分で行けるし、自転車のほうが気楽で楽しい。
そしたら、隣町でまたも氷川神社に出くわした。
鎮守の森はなく、広場の正面に大樹が一本だけ立っていた。
結構大木でしょう。
ちょうど同じように木を見上げていた人がいたので、何の木か尋ねたらコブシだった。

木全体にこんな芽が吹きはじめていて、光の角度によってキラっと輝いていた。

でも、ここの氷川さまの狛犬は、どうなんだろう〜。
表情はちょっとコワ面白い感じだけれど、彫りが大雑把…?
尻尾がダラっとしちゃって、毛先はボロくなった竹ぼうきみたい。手の踏ん張り方や胴の姿勢も、そんなに自然じゃないような…。
ま、そんなぎこちない狛犬に会うのも楽しいですが。


まんさくの花というと、私はもっぱらお酒のほうが思い浮かんでしまいますが、意外にも近くの土手に咲いていました。たぶん毎冬通っていたのに、気付かなかったなぁ。
きれいで、色は鮮やかでも派手でない、上品だけど気取っていない花。
んー、そんなところも酒の「まんさくの花」とイメージが重なるかも。


歩いていたらまた日が暮れちゃった。
振り返ったら、木の間から月が昇ってきていた。


冬の観察、早春の観察、あぁ忙しいと思っていたら、庭の足元には牡丹がたくさん芽を出して、着々と春の準備が進んでいた。
頭上の梅もまだ開いていないのに、桜のまたその後の牡丹がねぇ。暖かくなっても起きられない、なんてこともなく、自然は本当にしっかりしているよ。尊敬尊敬。

【2013.02.24 Sunday 21:46】 author : chiewatabiki
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