漆工 綿引千絵の奮闘記
 
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個展のご報告
先日22日に、個展「はじめて漆器を使うなら」が盛況のうちに終わりました!
足をお運びくださったみなさま、本当にありがとうございました。

地元の展示会では、前回までは「千絵ちゃんが赤ちゃんの時から知ってる」というようなご近所のみなさんやギャラリーの多くの常連様たちに、支えてきていただきました。

なのに、今回は様相が一変!

「ブログ読んでます」とか「漆のことを調べていたらあなたのホームページを見つけました」とか、今まで出会ったお客様からのご紹介とか、お客様が贈られた先方様で私の器を気に入ってくださった方とか…、幅広いみなさまに埼玉の志木くんだりまでお越しいただき、とてもありがたい気持ちになりました。
のろまなりに地道に仕事していれば、結果がついてくることもあるんだなぁと実感いたしました。



今回焦点を当てたスプーンのこと。
私が追い求める“使いやすい匙”をご紹介したい、という企画でしたが、柄の角度やら握る手の形やら、分析的なことをあれこれ説明しても押しつけがましいかなぁと躊躇するところがあり、スプーンごとの特徴を壁に貼り出して図解するだとか、箇条書きにするとかは、結局やめました。

でも今回は、「白玉ぜんざい」というありがたい助っ人がいてくれたので、私はラクしてしまいました。「実際に使う」ことは私の言葉より百倍伝える力を持っていて、いや、五感の力ってすごい!と思いました。
こちらを(↓)カフェの期間限定メニューとして、私の匙と椀で食べていただきました。


これは赤子椀とデザートスプーンです。
このほかに飯椀(小)とおかゆスプーンでもお出ししました。

口当たり、握りやすさ、掬いやすさ、口への注ぎやすさが、言葉を介さずとも感触でたちどころに感じられるようで、みなさまに喜んでいただけました。

それから、漆の赤・黒と白玉の白(それと煎茶の緑)が目にも鮮やかで、それを見て漆器を使う楽しさを実感なさった方も多かったようです。
こんなお言葉もありました。
召し上がった後でお客様のほうから「いつも食べている普通のものでも、漆だとおいしく見えそうだね」、で、私「そうなんです、普通のものでいいんです!」。うれしいやりとりでした。


左からバターナイフ、コーヒースプーン、煮豆匙、デザートスプーン 
                         
おかゆスプーンと大人椀               


今回(今回も、ですが)、一番みなさまに立ち止まっていただいたのは、実はスプーンよりもここだったかもしれません。↓


私もこのコーナーの雰囲気が大好きでした。

ギャラリー Space M は常設を置かず、週替わりで企画展を一年中続けているという珍しいギャラリーなのですが、展示によって別の店かと思うくらい雰囲気が変わります。というのも、陳列に使う大道具・小道具が豊富に揃っていて、ジャンルが変われば台や棚から丸っきり違うしつらえになるのです。

この壁は通りからいちばん目に入るスポットですが、今回は指輪の色と形がよく映えるガラス棚になりました。
ディスプレイの雰囲気も手伝って、5段の棚に並べた「うるしリング」は、終了時には3分の1ほどの数に減り、どれもぴったり似合う方にお嫁入りしていきました。


今回お越しになれなかったみなさまへ!
個展の残りの在庫(残り物には福がある!!)と新たに仕上げる器を引っ提げ(?)、1月にまた出展します!
期間が長いのと、交通の便がこの上なく良いので、よろしかったらお立ち寄りくださいませ。
 
 品川てづくり市@エキュート品川
 
 場所: 品川駅構内 ecute品川

 会期: 2012年1月10日~29日
             会期中ずっと私の品物は並びますが、 
     20日〜24日は、私が店頭におります。
     私専用のブースが設けられるので、
     その時のほうが品揃えが充実していると思います。
     2012.1.7.記 !訂正です!
             綿引千絵は20日〜24日のみ
     出展することになりました。
     どうぞご注意くださいませ。

 出展作家: 品川てづくり市の会員が100名ほど
 
 詳細は当ブログで後日お知らせいたします。



※上に掲載した写真は、お客様が撮影してくださったものとギャラリーのサイト内の画像を、それぞれご提供いただきました。
私自身が撮影できなかった分、かえって美しい画像を載せることができ、感謝です。


2011年12月9日追記
おかげさまで、個展の売上金の一部を、東日本大震災で被害を受けた文化財の修復事業に寄附することができました。
みなさまどうもありがとうございました。
寄付先の団体名は、「文化財保護・芸術研究助成財団」です。
【2011.11.26 Saturday 20:54】 author : chiewatabiki
| お知らせ | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
この記事に関するコメント
個展お疲れ様でした<(_ _)>

そして大盛況だったようで、私も嬉しく思います!
そんな私もその一人として個展に足をやっとこ運べたし
念願の指輪を・・・・嬉しかった

まだ身につけられないのが残念だけど、その日まで我慢します笑。 あんなにたくさんのデザインの指輪が並んでいるとは正直思ってなかったので目移りしてしまった! 素晴らしいですね。 千絵さんも素敵だから、作品に反映されるのだと思います。 

私事ですが、この夏に一区切りを付ける事が出来て、そんな再スタートを切る意味で、千絵さんの指輪がほしかったんですよ。 二人の娘と3人で細々暮らしています。 とりわけ上の娘は作品の名前?をメモしてました〜♪  この12月から仕事が始まりまた違うスタートも切りました・・・が、毎日神経すり減ってぼろぼろですけど・・・↓ (-"-) 

人生ホントに色々です・・・ ここ2年くらいは本当にそう思います。 みんなそれぞれ違う道だけどそこでみんな輝いてるなぁと・・・千絵さんもそう! 私も一つ一ついこうと思ってます。

長々日記みたいでごめんなさい。 なかなかPCも開けられずで今夜はのんびり出来てます(^^ゞ  これからも素敵な作品発信していってくださいね! またお目にかかれたらいいなぁ。

では。寒いので風邪には気を付けてくださいね。 藤本佳子
| 藤本佳子 | 2011/12/18 1:04 AM |
藤本佳子さま

お忙しい中、ご丁寧にお伝えくださりどうもありがとうございました。私もじーんとしながら、読ませていただきました。

新しい生活のお伴に私の指輪を迎えてくださり、幸せに思います!
現代生活って忙しかったり、鉄やコンクリートに囲まれていたり…、そんな中で漆の質感を指に感じて、ほっとするような心地になっていただけるならうれしい…と願っております。

お子さんかわいいですねー。
展示会場なんてきっと子供たちには退屈なはずなのに、とても熱心に見てくださって「おっ漆が面白いのかな?!」と驚きましたし、うれしかったです。
お母さまの感性を受け継いで、物をよく見て感じる心を持っていらっしゃるんですね。

はじめてお目に掛かれて本当にうれしかったです。また次にご覧いただく機会があった時に、また楽しんでいただけるように、進化していたいなぁと思います。がんばります。

どうぞお体をお大事に、娘さんたちもお元気で!新生活が充実して過ごせますようお祈りしております!
| chie | 2011/12/18 12:39 PM |
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