漆工 綿引千絵の奮闘記
 
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被災地支援、ご報告
今月のミニ展示@浦和「楽風」では、多くの方に被災地への支援にご協力いただきましてありがとうございました。
前エントリでは、どこにどのようにお金を送ればよいか、自分でも整理できていなかったのですが、遅ればせながらようやく仕組みが理解でき、本日、振り込むことができましたので、ご報告申し上げます。

送金先: 岩手県庁
使途:  災害復旧等対策(被災地の港湾・道路の修復など)
金額:  金額は公表しませんが、4月の展示会売上金の5%です。

※岩手県会計より領収票が届きました。↓2011年6月5日掲載。

被災地を思って私のぬりものをお買い上げくださったみなさまのお気持ちは、それぞれ深いものがあるだろうと思ったのですが、私が漆工としてできること・すべきことを考えてみて、今回は上記の内容で寄付させていただきました。

私ははじめ勘違いしておりました。「県」などの自治体にお金を送っても、「国」の配分委員会にかけられると思い、「そこで各所に分けられたら岩手県に全額行かないじゃない!」と思ってしまいました。
よく調べたら、配分委員会というのはたくさん存在して、県に送ったら県の配分委員会、村に送ったら村の委員会で検討され、それぞれに属する場所へと配られるのですね。考えたら当たり前ですね‥‥。私の早トチリでした。
それで「岩手県」に送ったら岩手県の事業に100%使われることが確認でき、安心して送金した次第です。


「義援金」でなく「寄附金」にした理由
義援金は、いま配分が話題になっている、被災者それぞれに渡されるお金ですね。それもとても急がれていますが、私は今回、被災者個人でなく、被災地の復旧事業に充てられる寄附金を送りました。

それは、岩手県には浄法寺というウルシ樹液の産地があり、私が支えたいのは、その漆生産の現場だからです。ウルシ生産業に「地震の被害」が及ぶとすれば、道路事情の悪化と、それにともなう燃料・物資不足なので、漆にとっても道路の整備は大事かと思いました。

それから、岩手県はこれから10年も20年も復興事業にお金がかかりますよね。今までのように、浄法寺漆の振興に十分な予算を割けなくなるかもしれない(きっとそうだろう…)。それもあって、岩手県庁の事業に少しでも助けになればと思いました。


「岩手県」を選んだ理由
前にも書きましたが、岩手と茨城がウルシ樹液の二大産地なので、私はこの2県を、展示会を通じてわずかでも支援していこうと決めました。
でも、送金するには書類作成の手間や振込手数料がかかります。単純にそれを省くために、1回の寄付は1か所にしようと思いました。
今回は「岩手県」にしました。幸い、5月にも展示会をしますので、次回は「茨城県」に寄付します。


みなさまにご理解いただけましたらありがたく思います。
そして、復興に全力が注がれる中でも、とくに東北には、日本人の知恵が詰まった手仕事、これからもきっと日本人の支えになる伝統、こういう宝が長く守られきて、今も存在している貴重な地だということを心に留めていただきたいと思います。その宝を、できれば苦しい中でも守ることが、長い目で見れば東北や日本のためになるのではないかと私は思います。
そんな観点からも、あらためて漆をとらえていただけたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。




【2011.04.26 Tuesday 14:26】 author : chiewatabiki
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